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第32回日本外来小児科学会年次集会(横浜)ポスター発表

坐剤の分割使用時の投与量と作成した指導文書の有効性の検証
池田 貴司(サンシャインスター薬局)

【目的】小児科領域において、坐剤は広く使用される剤形であるが、規格が限られているため分割して使用する事が多い。しかし、分割された坐剤の重量が本来の指示量に一致しているか疑問を抱き調査を行った。
また、分割の指導をサポートするための指導文書を作成し、その有効性を検証した。
【方法】当薬局で実施しているこどもおくすり教室に参加した保護者を対象に、通常行っている方法で坐剤を分割してもらい、指示量と分割された坐剤の重量に差が無いか検証した。その後、作成した指導文書を使用して再度坐剤の分割を行い、指示量と分割された坐剤の重量の差を検証した。また、同時にアンケート調査を 実施した。
【結果・考察】通常方法での分割では、ほとんどの例において指示量を大きく上回っていたが、指導文書を使用する事で指示された投与量により近い値となった。また、アンケート調査の結果からは、坐剤を分割する事に不安を抱く保護者が多かったが、指導文書の使用により不安が解消される事が確認された。

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