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日本薬剤師会雑誌に五苓散坐剤の調査報告が掲載

小児の嘔吐に対して五苓散坐剤を作成し、その有効性と安全性を検討した。五苓散の構成生薬である朮は、蒼朮と白朮の2種類がある。本調査では、白朮が配合された五苓散(以下、白朮五苓散)であるジュンコウ五苓散料○Rを使用した。対象は2013年10月~2014年3月の間に嘔吐・嘔気の症状で五苓散坐剤が処方された患者とした。症例数は62例(3.9±2.8歳)、臨床効果は有効36例(58.1%)、やや有効25例(40.3%)、無効1例(1.6%)であった。坐剤の使用本数は1本が44例(71.0%)、2本が12例(19.4%)、3本以上が6例(9.6%)であった。嘔吐時間または嘔吐回数の違いで効果に差は認められなかった。副作用は1例(発疹)であった。以上より、白朮五苓散で作成した坐剤は有効性が高く、経口投与と比べると小児でも確実に投与できることから、小児の嘔吐に対して有用であると考えられた。

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