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日本薬剤師会雑誌にイナビル調査報告が掲載

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(以下、ラニナミビル)の吸入評価と臨床効果との関連性を調査し、その有効性を検討した。対象はラニナミビルまたはオセルタミビルリン酸塩(以下、オセルタミビル)が新規投与された患者とした。評価項目は吸入評価(吸入状況、吸入時の味覚)および解熱日数とした。対象症例は145例(ラニナミビル群59例、オセルタミビル群86例)であった。ラニナミビルの吸入良好群は不良群と比較し解熱日数が有意に短縮した。吸入時の味覚の違いと解熱日数に差はなかった。ラニナミビルとオセルタミビルの解熱日数に差はなかった。以上より、ラニナミビルは一度の吸入療法で治療が完結し、オセルタミビルと同等の効果が得られるためインフルエンザ治療の第一選択薬となり得る。しかしながら、正確な吸入が必要であることから、特に小児においては患者選択および適切な吸入指導が重要である。

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