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日本ケア・リハ学会誌に「保険薬局における吸入指導承諾者と非承諾者の患者特性に関する後方視的調査」の論文が掲載

抄録

【背景】吸入療法は気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患治療において重要であるが,保険薬局における吸入指導を拒否する患者は少なくない.

【目的】薬剤師による吸入指導の案をどの程度承諾するかの実態,及び吸入手技不良の因子を検討した.

【方法】薬剤師がデモ器を用いた吸入指導の提案を行った者を対象に,各種因子を後方視的に調査した.吸入指導の承諾者においては吸入手技不良の因子について解析した.

【結果】解析対象283名において,吸入指導の承諾群155名(54.8%)と非承諾群128名(45.2%)となった.承諾群は非承諾群と比べ,吸入アドヒアランス良好者,女性,及びかかりつけ薬剤師制度の利用者が多かった.吸入手技不良の因子は,75歳以上,及び使用期間4年以上であった.

【考察】潜在的吸入手技不良者が多数存在するため,医師と薬剤師が連携すること,及びかかりつけ薬剤師制度の活用が重要となる可能性がある.

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