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日本薬剤師会雑誌に「3成分配合吸入剤」の論文掲載

【3成分配合吸入剤への変更が喘息病態合併慢性閉塞性肺疾患患者の臨床症状に与える影響】

慢性閉塞性肺疾患の中でも喘息合併例(ACO)では,吸入ステロイド薬/長時間作用性抗コリン薬/長時間作用性β2刺激薬の3成分を併用する。このため,これまでは2個の吸入デバイスを使用する必要があったが,最近,3成分配合の吸入剤が発売された。本研究では,2個の吸入デバイスを使用していたACO患者において,3成分配合吸入剤に変更した際の,吸入アドヒアランス,吸入手技,有害事象,臨床症状スコアおよび薬剤料について,変更前後で評価した。解析対象35名において,吸入アドヒアランスおよび臨床症状スコアは統計学的に有意に改善し,薬剤料は減少した。3成分配合吸入剤は,1個の吸入デバイスで治療を可能とし,吸入アドヒアランスを向上させるだけでなく,自覚症状やQOLの改善,さらには経済的負担の軽減にもつながり,ACO患者の吸入療法の長期管理に適している。

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